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バリューチェーンマネジメント ①責任ある調達

バリューチェーンマネジメント ①責任ある調達

責任ある調達

 優れた品質の製品・サービスを、適正な価格で安定して調達することは、事業活動を持続可能な形で展開するための前提条件であり、そして、その基盤となるのは、お取引先と当社グループとの確立された信頼関係に他なりません。

 「三ツ星ベルトグループ 調達方針」でコミットしております通り、全てのお取引先と、“公正・公平な調達活動” を行い、“相互に信頼できるパートナーシップを構築” し、三ツ星ベルトグループとお取引先により、新たな価値を共創できる関係の構築に取り組んでまいります。


グリーン調達

 三ツ星ベルトグループは製品の環境負荷低減を目的として「グリーン調達実施要領」を制定し、グループ内における調達品の化学物質管理方法を明確にするとともに、取引先に対して環境管理システムの構築・維持・改善と環境情報の提供を要請しています。

グリーン調達方針

•環境保全の進んだ工場で作られた物を調達する
•環境負荷の少ない原材料、部品、製品を調達する
•紛争鉱物(Conflict Minerals)の不使用
•生物多様性保全に配慮した原材料を調達する

グリーン調達基準書の策定
 三ツ星ベルトグループでは、原材料・部品・製品の調達にあたって、「品質、価格、納期」だけではなく、「環境負荷、環境保全に関する取組み」を調達基準に加えて、総合的に評価しております。
 2005年3月にグリーン調達基準書を制定し、以後、最新の法規制動向を反映し改訂しております。

パートナーシップ構築宣言


 2021年、三ツ星ベルトは、経済産業省が提唱するサプライチェーン全体での新たな付加価値の創造と適正な取引を目的とした「パートナーシップ構築宣言」を行いました。




  1. 三ツ星ベルトグループ 調達方針

    三ツ星ベルトグループは、基本理念「人を想い、地球を想う」のもと、公正・公平な調達活動を行い、お取引先と相互に信頼できるパートナーシップの構築に努めてまいります。

    1.公正・公平な取引

    取引を希望されるお取引先に対して、公正・公平な取引の機会を提供いたします。
    お取引先の選定に際しては、品質・技術力・納期・価格・供給の安定性などを総合的に勘案しています。


    2.パートナーシップの構築

    公正・公平な取引を通して相互に信頼できるパートナーシップを構築し、双方の発展を目指します。


    3.法の遵守と機密保持

    調達活動を行うに際し、関連する法令および社会規範を遵守し、また、調達取引において知り得たお取引先の機密は、お取引先の承諾なしには第三者に開示いたしません。


    4.CSR調達の推進

    法令、社会規範を遵守し、人権尊重、安全衛生、情報セキュリティ、またはそれらに係る適時・適切な情報開示など、社会的責任を果たす調達を推進してまいります。


    5.グリーン調達の推進

    地球環境の保全、持続可能な社会の実現に向け、お取引先とともに環境負荷の低減に配慮した調達活動に取り組みます。


    2023年2月1日



2023年度の取り組み


 三ツ星ベルトグループが、持続可能な社会の実現に貢献していくためには、お取引先と価値観を共有のうえで、「CSR調達(コンプライアンス、人権尊重、安全衛生、情報セキュリティ、情報開示等)」、「グリーン調達(気候変動対応、生物多様性保全、水セキュリティ、サーキュラーエコノミー等)」 の深化に取り組み、さまざまな社会課題の改善に取り組んでいく必要があります。

 2023年、持続可能な社会の実現への取り組みをバリューチェーン全体でより活性化させていくために、国連グローバルコンパクトが定める、人権、労働、環境、腐敗防止に関する10原則に則り、三ツ星ベルトグループの調達に関する考え方、お取引先と共に取り組みたい内容を、「調達ガイドライン」として制定いたしました。
調達ガイドラインはこちら



気候変動対応、生物多様性保全、水セキュリティ対応に向けた取り組み


 三ツ星ベルトグループ本社における2022年度のScope3-カテゴリ1 「購入した製品・サービス」 に由来するCO2排出量は約38,000tonであり、同カテゴリでのScope1およびScope2の合計CO2排出量:約29,000tonを大きく上回っています。地球温暖化を止めるためには、当社グループのCO2排出量を減らしていくことも重要ですが、サプライチェーン全体でのCO2排出量を減らすことにも同じように注力しなければなりません。

 サプライチェーン全体で取り組むべき課題はCO2排出量の削減にとどまらず、2022年度に実施した人権デューデリジェンス活動においては、当社グループの主力製品である伝動ベルトの原材料として使用する「天然ゴム」、「綿」の生産地における強制労働、児童労働が、人権擁護活動として取り組むべき課題の対象に特定されています。

 さらには、2023年度に実施した、生物多様性、水セキュリティと三ツ星ベルトグループの事業活動の関係調査では、管理が不十分な「天然ゴム」の栽培による森林破壊が生物多様性の保全を脅かしており、また、同じく管理が不十分な「綿」の栽培による散水、農薬汚染が、既に高い水ストレスが存在する栽培地域の水ストレスを一層悪化させていることが明らかになったため、当社グループが今後取り組むべき課題に設定いたしました。

 三ツ星ベルトグループの事業活動は、バリューチェーンを含み、さまざまな社会課題と密接に関係しています。三ツ星ベルトグループは、これら社会課題の解決に向け、価値観を共にするお取引先と連携して取り組みを推進してまいります。



お取引先監査について


 三ツ星ベルトグループでは、お取引先の環境保全および品質保証に関する取り組み状況を監視・評価・改善する目的で、毎年、 ISO14001(環境管理システム(EMS)) またはISO9001・IATF16949(品質管理システム(QMS))に準拠した、二者監査(場合によって一者監査)を実施しております。監査対象となるお取引先は、過去の監査結果を反映させて絞り込んでおります。


 これまでの監査の結果から、環境保全および品質保証に関しては、お取引先での取り組み状況は良好であると判断していますが、今後の課題は、監査を行うお取引先の範囲を、三ツ星ベルトグループ本社購買部のお取引先から、三ツ星ベルトグループ関連会社のお取引先にまで拡大していくことであると考えています。

 また、2020年度より、気候変動対応への取り組みとして、お取引先に事業継続計画(BCP)の策定・運用を依頼しており、毎年行う一者監査によりその運用状況の確認を行っております。一者監査の実施件数は年々増加しており、2022年度では、主要お取引先79社の95%にあたる75社のお取引先において監査の実施にご協力いただきました。